VSCode実践ガイドでWebアプリ開発環境を作ってみた
森下様の著書「Visual Studio Code 実践ガイド」をフラゲ()したので、 本書に従い初めてVue.js+TypeScriptで開発環境を作ってみました。
Vueでの開発環境構築なんてコマンドライン一発でしょ?
$ vue create myapp
Vue CLI入れていれば確かにこれ一発ですね。 しかし、お膳立てされすぎててどこから手を付ければいいのか分からなくなってしまいました。 デフォで入ってくるライブラリ群大杉問題です。
そんなとき、冒頭で挙げた書籍にTypeScriptでWebアプリの開発環境を整える章があったので、 そちらに従い環境構築してみました。
環境構築
フォルダ構成
実践ガイドではTodoリストアプリを例に挙げて、実装まで解説しています。 一応、今回は環境構築のため、実装できる直前まで作ってみます。
フォルダ構成は次のとおり。それぞれのフォルダの意味は書籍参照のこと。
todo-list ├─src │ ├model │ ├server │ └frontend ├─test │ └model ├─out ├─public │ └─html │ ├─js │ └─index.html ├─.gitignore └─node_modules //←自動生成
node_modules
以外のsrc, test, public
等のフォルダを作ってやったら、
ルートフォルダに移動(cd todo-list
)してnpm init
を叩いてやる。
すると、いろいろ聞かれたあとにプロジェクトのマニフェストファイルpackage.json
が生成される。
{ "name": "todo-list", "version": "1.0.0", "description": "", "main": "index.js", "scripts": { "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1" }, "author": "", "license": "ISC" }
.gitignoreにはとりあえず下記を追加。
//.gitignore node_modules out pulic/html/js
tscの導入
TypeScriptを使って開発するので、typescript
を導入する。
TypeScriptコンパイラ(トランスパイラ?)ですね。
$ npm install typescript
なお、npm 5.0.0以降では、--save
オプションは要りません。
これで、.tsファイルのコンパイルは./node_modules/.bin/tsc
で実行できるようになる。
その他のパッケージのインストール
package.json
のdependencies
に下記のパッケージを追記する。
バージョンはその時の最新のものを使用してください。
{ "dependencies": { "express": "^4.17.1", "mocha": "^7.0.1", "power-assert": "^1.6.1", "source-map-loader": "^0.2.4", "ts-loader": "^6.2.1", "tslint": "^6.0.0", "typescript": "^3.7.5", "vue": "^2.6.11", "vue-class-component": "^7.2.3", "vue-property-decorator": "^8.4.0", "webpack": "^4.41.6", "webpack-cli": "^3.3.11" } }
その後$ npm install
を叩くことで、素敵に全てのパッケージをインストールしてくれます。
tsconfig.jsonの生成
次のコマンドで一撃。
$ ./node_modules/.bin/tsc --init
tslint.jsonの生成
次のコマンドで(ry
$ ./node_modules/.bin/tslint --init
ここまででざっくり開発環境構築終了です。
あとはsrc
配下にゴリゴリと書いていく感じで。
感想
コマンドを確認しながら構築していくと楽しいですね。
Vue CLIは確かに便利ですが、そもそもどうしてそういう構成になっているかの理解が不足してしまう気がします。 ネット上だと本当に様々な方法が載っているので、一本筋がとおった「本」という形態はいいものです。
「Visual Studio Code 実践ガイド」良い本なのでお勧めです。